家賃の仕訳(勘定科目は地代家賃)

家賃の仕訳
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※新型コロナウィルスの影響により家賃の減額を行った場合、受けた場合の仕訳については「コロナの影響による家賃減額の仕訳」をご覧ください。

家賃の勘定科目と仕訳

家賃の勘定科目は「地代家賃」になります。

事務所を借りて仕事をしている場合は、家賃を全額経費として計上することができます。

事業用口座から家賃を支払った場合の仕訳例

家賃10万円を支払った場合の仕訳です。事業用口座から支払ったとします。

日付借方貸方摘要
1/25地代家賃 100,000円普通預金 100,000円家賃 2月分

家賃なので、借方の勘定科目は「地代家賃」になります。

事業用口座からの支払いなので、貸方の勘定科目は「普通預金」になります。

家賃は何月分の支払いなのかをメモしておくと、見返したときに分かりやすいです。

自宅で仕事をしている場合の家賃の按分

自宅で仕事をしている場合、家賃は家事按分をして、一部を経費として計上することができます。

これを、家事按分と言い、経費として計上する割合を按分比率と言います。

どれだけの割合を経費として計上するかは自己申告です。

ですが、合理的な理由が必要ですし、按分比率が大きすぎると、税務調査で認められないことがあります。

面積から按分比率を計算する

例えば、自宅の1部屋を事業用に使っている場合、その面積で割合を出します。

自宅が50平方メートルで、事業用の部屋が15平方メートルならば、按分比率は15÷50で、30%になります。

時間から按分比率を計算する

例えば、週5日、毎日10時間仕事をするという場合、5日 × 10時間 で、1週間の仕事時間は50時間になります。1週間は 7日 × 24時間 で、168時間です。仕事をしている時間の割合は、50時間 ÷ 168時間で、29.7%となります。細かい部分は調整して問題ないので、約30%を仕事で使っている、と考えることができます。

個人用口座から家賃を支払い、家事按分する場合の仕訳例

家賃10万円を支払い、30%の3万円を家事按分して経費に計上する場合の仕訳です。個人用口座から支払ったとします。

日付借方貸方摘要
1/25地代家賃 30,000円事業主借 30,000円家賃 2月分(按分比率30%)

家賃なので、借方の勘定科目は「地代家賃」になります。

個人用口座からの支払いなので、貸方の勘定科目は「事業主借」になります。

家事按分をした場合は、按分比率をメモしておくと見返したときに分かりやすいです。個人で負担した7万円は、仕訳には関係ないので記録を残しません。仕訳は事業に関することのみを記帳します。